数学と聞くと、「苦手」「一番嫌いな教科」と頭に浮かぶ人が多いのではないでしょうか。
数学の授業が始まると、「あてられたらどうしよう…」とドキドキした経験が私にもありました。
答がわからず泣き出してしまうという子もいます。
泣き出してしまった場合、どのように対処したらよいのでしょうか。
今回は数学わからない状況で泣く子への対処法とイライラを解決する方法を紹介します!
数学わからない状況で泣く子への対処法は?
数学がわからず、どうして良いのかわからない場合、子供は泣いてしまう事も良くあります。
まずは子供の感情を理解して共感してあげましょう。
そして難しいと感じる点をゆっくり聞きながら、その子に合わせたサポートをすることが大切です。
理解できる単元に戻る
数学を理解できずに泣いてしまう場合は、そのまま無理に学習を進めても解決にはなりません。
一度、基本的な比較的わかりやすい単元まで戻り、どの部分が苦手なのか理解度を再度確認してみましょう。
理解できる単元に戻ることで、「あ~そうだった!」と思い出したり、基礎を再確認することで理解できる嬉しさを実感させ、気持ちをポジティブにすることができます。
子供が理解できない状況で泣いてしまった時は、焦らずに一歩ずつ進めるよう心がけましょう。
正の数や負の数を理解する
子供が楽しいと感じるゲームやおもちゃなどを使って、正の数や負の数を勉強すると理解できることがあります。
まず子供の苦手意識をなくすことが、理解を高めることにも繋がるため、楽しい要素を取り入れながら学習してみましょう。
家族やお友達と遊んでいるときに、正の数や負の数を問題形式で入れると案外すんなり答えたりすることもあるでしょう。
やり方や気分を変えてやってみると、「あ!難しくないね!」「なんだ!できないと思ってた」など、できないと思い込んで理解することを諦めていた自分を発見する事もできます。
算数をやり直す
泣いてしまうほど数学が苦手でわからないという場合は、算数の基本を理解できないまま、数学に入ってしまった可能性があります。
学年が上がれば自然に難しい学習になり、数学に切り替わるとさらに悩むことになるでしょう。
わからないことを放置しておくと、勉強し直す範囲も広くなり問題解決をするまでに時間がかかります。
まずは諦めずに算数から無理のない範囲でやり直してみましょう。
そうすることで、どの部分がわからないのかがわかるはずです。
苦手とする部分が明確になったら、その部分をゆっくり一つずつ解決していきましょう。
教える側の考え方を変える
勉強しても理解ができない場合は、教え方にも問題があるのかもしれません。
教える側も熱心に教えていても、子供が教えてほしいポイントと教える側が教えようとしているポイントがしっかりマッチしなければ、問題解決にはなりません。
教える前に、どこまで理解していてどの部分からわからないのかしっかり把握した上で教えましょう。
理解している人からすると、「え?そんなこと?そこがなんでわからないの?」と思うかもしれませんが、それは人それぞれなのです。
怒ったりせずに、教え方を変えながら、じっくり説明していきましょう。
分からない場合は答えを参考にする
どうしてもわからない時は、答えを参考にしましょう。
答えを見た上で、どうしてこの答えになったのかを考えるのも理解を深めるための一つです。
具体的な手順を理解して、同じような問題に何度も取り組むことで、徐々に自信がつくことがあります。
子供に「答えを見たらダメなんだよ」と言われることもあるかもしれませんが、そんな時は「わからないまましている方が困るんだよ」「考え方がわかったら、次は見ないでやって見よう」などいつも答えを見てやるわけではないという事、なぜ今回は答えを見てやるのかという事もしっかり伝えてあげましょう。
子供は答えを見ることに抵抗があったり、罪悪感を感じる場合もあるのできちん説明して不安な気持ちにさせないようにしましょう。
教え方が上手い人を見つける
親や兄弟が教えても、やはり教えるプロではないため、丁寧に教えているつもりでも上手くいかないこともありますよね。
そんな時は、塾や家庭教師を検討することも一つの方法です。
もちろん学校の先生に相談してみるのも良いでしょう。
専門的なサポートを受けることで、子供が理解しやすい方法で学ぶことができ、良い学習環境を作ることができます。
復習をする
簡単だしもう習ったと思っていても、いざ解いてみるとすっかり解き方を忘れているなんてことは、大人でもよくある事です。
やらなければ忘れますが、繰り返しやれば覚える事もできるでしょう。
解けなかった問題を繰り返し解いてみる、教科書や参考書を見ながら応用問題もやってみる、そうして繰り返しチャレンジしているうちに、学習すること自体が定着し理解が深まっていきます。
またわからなくなったら、立ち止まってもう一回基本に戻ればいいんです。
まずは繰り返しやってみましょう!
とりあえず暗記をする
基本を理解することが大切ですが、なかなか理解できずに泣いてしまう子は、今回出題されるであろう問題や数式をとりあえず暗記してみましょう。
数式に当てはめて考えるように癖をつけていけば、次第に問題が解けるようになるはずです。
しかし暗記だけでは応用ができず、またわからなくなってしまう原因にもなるので、子供のペースに合わせて暗記しながら基礎の学習も少しずつ取り入れてバランスよく学習しましょう。
数学がわからない人の特徴は?
一度苦手意識を持ってしまうと、「難しい」や「わからない」という前に、無意識のうちに考えるのをやめてしまうという事が起きています。
「どこがわからないのかが、わからない…」
数学が苦手な人の中で多く聞かれる答えです。
では数学がわからない人の特徴を見ていきましょう。
やる気がない
数学はできないからと決めつけて全くやろうともしない、最初からやる気がないのが特徴です。
やる気がないのに、勉強しても頭に入るわけがありません。
どうせ考えたってわかんないもん。
はぁ~、早く終わんないかなぁ~
自信がない
数学は苦手で自信がない場合、時間割を見ただけで不安で嫌な気持ちになります。
「先生にあてられても答えられなかったらどうしよう…」と自信がなく授業中も落ち着かず、集中できなくなり、ますます理解することが難しくなってしまうでしょう。
あ…あてられたらどうしよう…わからないよ
明日、数学ある…学校に行きたくないな…
面倒くさがり
やればできるのに、計算をしたり問題を解いたりすることを面倒くさいと感じています。
問題が難しくなればなるほど考えることも増える為、学年上がるたびに面倒くさいと感じる気持ちが強くなるはずです。
こういう場合は毎日の習慣が大事になります。
面倒くさいと感じにくい範囲で、少しずつ学習をする習慣を身につけましょう。
考えるのが面倒くさ~い
問題も多いし、考えることがいっぱいだから嫌いなのよ
計算力や空間認知能力がない
計算力がない人は、普段の生活の中でお金の計算や割り算、掛け算などが難しいと感じることがあります。
空間認知能力がない人は、物の配置や形、方向などを理解しにくく感じることがあるようです。
たとえば地図を読むのが難しい、立体物を別な角度から見たとき、どんな形になっているのか想像することができないなどがあります。
一緒に買い物に行ったときに簡単なお金の計算を子供にしてもらったり、積み木やブロック、日常の中にある立体物をいろんな方向から見るなど、身近にあるもので学習することで理解しやすくなる場合があります。
あめとポテチ買ったらいくらだろ…
これ、同じもの?後ろから見たらわからないよ
トラウマがある
数学のテストで点数が低く怒られた、授業中にいつも手をあげずに先生に怒られる、みんなの前で恥をかいたなどの理由でトラウマになり、もうそんな思いはしたくないと嫌いになることがあります。
そんな時は、数学を学ぶ前にトラウマになった原因を優しく聞き出し共感してあげましょう。
トラウマの原因を取り除いてあげながら、苦手な部分を克服できるように学習のサポートをしてあげましょう。
無理に進めると、さらにトラウマになる可能性もありますので、子供のペースに合わせて気をつけて対応しましょう。
また先生に怒られたくないよ…
また間違ったら、みんなに笑われるかな…
数学がわからなくなる原因は?
初めのうちは、泣くようなことはなく毎日楽しくこなしていた数学も、学年が上がるにつれて徐々に難しくなり、ちょっと悩んだり苦手だなと感じることがあります。
わからないと感じたところをすぐに先生に教えてもらったり、復習をして解決すると苦手意識も軽減しますが、わからないところを放置したまま次の単元に入ってしまったり、学年が上がってしまうと、基本を理解していないため、その先の授業でもつまずくことになってしまいます。
みんなができているのに、自分だけ質問するのは恥ずかしいと思う子も多いようですが、聞くことは恥ずかしくないのだという事をしっかり伝えてあげましょう。
数学ができないのは人は頭が悪いの?
数学ができないからといって頭が悪いという事ではありません。
誰にでも得意不得意はありますし、学習環境や学習方法によって上手く理解できなかった場合もあります。
苦手意識があり、なかなかやる気が出ないときは、遊びや日常生活にも数学を取り入れながら、子供のペースに合わせて理解を深める必要があります。
学習は一度に詰め込むのではなく、毎日の積み重ねが大事なのです。
数学がわからない時のイライラを解決する方法は?
何とか自分で数学のわからない問題を解きたいと一生懸命頑張っているのに、いつまでたっても理解できずイライラする気持ちもよくわかります。
イライラしながら続けても、ますますわからなくなるだけです。
気が乗らないようなら、一息ついて気持ちを落ち着かせてあげましょう。
「わからないところがあったら、すぐ呼んで!教えてあげるから。」などと声をかけてあげると、わからなくなっても、教えてくれる人がそばにいるんだと気持ちが安心し、一人で考え込みイライラすることも減るはずです。
教える側も、「何度も教えているのに、泣いてばかりでいつになったらわかるのよ!!」などとイライラせず、また聞いてくるだろうなという気持ちでゆっくり構えましょう。
「数学わからない 泣く」を検索する人がよく思う質問4選
まとめ:数学がわからないときの対処法を知って苦手意識の克服を!
数学がわからないと感じたら、そのまま放置せず基本を確認したり、親や先生、数学が得意な友達に質問してみましょう。
わからないところを、放置すると学年が上がるごとに難しくなる単元に苦戦する日々が続いてしまいます。
今は数学なんて嫌い、面倒くさいと思っても、わからない部分を明確にして毎日少しずつ反復学習することで、苦手意識がなくなり、数学があっても悩んだりイライラしたりすることがなくなるんです。
間違いを恐れず挑戦し、ポジティブに楽しんで学習することを身につけると苦手意識は自然と無くなり克服することができます。
焦らずゆっくり子供に合った学習法を見つけてください!
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