【ヌプシ700】とは、アウトドアブランド・ノースフェイスが展開しているダウンジャケットです。
700フィルパワーの良質なダウンを使用しています。
フィルパワーというのは、羽毛のかさ高性を示す単位です。
ヌプシ700の意味は、1オンスの羽毛が700立法インチの体積に膨らんでいることを意味しており、数値が大きければ大きいほど羽毛が空気を多く含んでいて、保温性が高くなっています。
アウトドアが好きな人やファッションとして好んでいる人から人気を集めているヌプシ700ですが、その偽物が市場を出回っているという噂があります。
そこで、ヌプシ700の本物と偽物の見分け方・本物を買う方法についてご紹介しましょう。
ヌプシ700本物の特徴と見分け方
ヌプシ700の本物と偽物にはどのような違いがあるのでしょうか?
ヌプシ700だけに限らず、ノースフェイスはベトナムで作られているのですが、ベトナムではノースフェイスの複製品も多く作られており、偽物も多く流通しているといわれています。
ヌプシ700
— ©️jack🌵 (@cactusjack390) January 9, 2021
偽物か本物見分けられる人いませんか?
そこで、本物と偽物の特徴と見分け方のポイントをご紹介しましょう。
ファスナーのロゴを確認する
ノースフェイスの製品で主に使用されているファスナーメーカーは「YKK」となっています。
ただし、一見YKKのファスナーを使用しているように見えて、YKKに見せかけている偽物が多いのも事実です。
偽物に使用されているYKKもどきのファスナーは、YKKの文字の上側部分が盛り上がっており、うっすらと「YRR」に見えることがあります。
まずは、ファスナーメーカーがYKKであるか確認しましょう。
偽物は刺繡文字が雑
ノースフェイスのチャームポイントであるブランドロゴですが、ノースフェイスのブランドロゴには、左側にブランド名・右側にアーチを描いたドーム状のマークがあしらわれているのが特徴的です。
本物と偽物との見分け方のポイントは、粗雑さです。
偽者のブランドロゴは、刺繍が全体的に粗悪な作りになっており、文字と文字の間につなぎ糸が見えてしまって文字同士がくっついているのが特徴となっています。
また、「R」・「C」といったカーブが多いアルファベットは刺繍自体が難しいため、偽物の場合はこういったカーブのある文字が歪んで見えることがあるのです。
つまり、カーブを描くような刺繍が苦手であるため、右側のドームの部分が歪んでいるもの偽物である可能性が高くなります。
正規品のブランドロゴは、ひとつひとつの文字がハッキリと分離しており、カーブの多い刺繍でも歪みが出ることはありません。
タグの表記に違和感がないか
ファッションアイテムに付いているタグには、使用されている素材や洗濯表示が表記されていることが一般的です。
輸入品の場合は、日本語に翻訳された文章が表記されていますが、偽物は翻訳が機械的かつ不自然な文章になっているケースがあります。
また、正規品に付いているタグには細かくメンテナンス方法を記載しているため、文字数も多くなっているのですが、偽物の場合はタグという形だけを作っているだけなので、比較的メンテナンス方法が短い文章になっているのが特徴的です。
タグも判別するための判断材料になるので、内側を確認し、ざらざらして安物のタグを使っていないかどうかも合わせて確認してみましょう。
中国や東南アジアの流通品は偽物が含まれる
中国や東南アジアは複製品のメッカとして有名なので、中国や東南アジアの流通品には偽物が含まれていることが多くあります。
中国は、ノースフェイスだけに限らず、複製品や模造品の生産や流通が多い国です。
日本におけるノースフェイスの偽物の8割が中国産であるともいわれています。
また、ベトナムをはじめとする東南アジアで偽物を生産されることもあり、タイやカンボジアなどでも量産されるノースフェイスの偽物であることもありますが、特にベトナムからの流通量多いということも覚えておきましょう。
ただし、問題なのは原産国ではなく、販売している場所です。
ノースフェイスの原産国はベトナムとなっているため、正規品にはベトナム産と記載されています。
問題なのは、ベトナムの観光地で観光客向けの商店や露店の中にノースフェイスの偽物が堂々と販売されているという点です。
日本のノースフェイス正規店や専門店で購入したときに原産国がベトナムであることは普通のことですので、原産国で判断するのではなく、購入する場所を気をつけた方が良いでしょう。
ヌプシ700本物の値段はどのくらい?
寒い季節にもってこいのヌプシ700ですが、本物はいくらくらいのお値段がついているのでしょうか?
1992年にTNFで存在していた高所登山に向けたレイヤリングシステム【エクスペディションシステム】に対応するダウンジャケットとして登場したヌプシジャケットはですが、2022年にデビューから30年を迎えています。
発売当初からの完成されたデザインは、2024年現在に至るまで殆ど手が加えられていません。
そこで、ヌプシ700の値段について調査してみました。
定価はざっくりと4~5万円程度
ヌプシには【1992】・【1996】という西暦を表したシリーズがあります。
ヌプシ1992は、ノースフェイスが1992年に開発したダウンジャケットです。
チベット語で「西の峰」を意味するヌプシは、高所登山向けのレイヤリングシステム 【エクスペディションシステム】に対応しており、吸汗・保温・断熱・防風などの機能を備えています。
一方ヌプシ1996は、ノースフェイスが1996年にリリースしたレトロスタイルのヌプシジャケットの復刻版です。
では、1992年モデルと1996年モデルの違いはどこにあるかというと、【身幅】と【着丈】となっています。
1992年モデルは身幅が少し細く、着丈が長いのが特徴となっており、全身を温めたい場合におすすめです。
1996年モデルは韓国規格では着丈が短めでコンパクトなつくりとなっています。
それぞれに価格帯に少しだけ違いはありますが、おおよその価格は以下の通りです。
- ヌプシ1992:約5~6万円
- ヌプシ1996:約4~5万円
若干ではありますが、1992年モデルの方が値段が高いようですね。
中古ならピンキリ
いまやインターネットさえあればどこでもいつでも数多の商品を手に入れられることができるようになっていますが、中古市場マーケットもさまざまな方法で利用することが可能ですよね。
メルカリなどのフリマアプリ、ヤフオクなどのオークションサイト、セカンドストリートなどの中古品販売店など、個人間だけでなく中古品を扱う業者を介して中古品を購入することができます。
もちろんヌプシも購入することはできますが、個人・業者ともに価格はピンからキリまでになっています。
中古品を扱うショップで購入する場合は正規品なのかどうかを目で見て購入することができますが、インターネットの場合は直接確認することができません。
そのため、中古での価格はピンからキリまであるので、なんともいえない状況にあります。
刺繡の位置は右袖?左袖?
ヌプシ700の刺繍は、左胸のノースフェースロゴだけではありません。
実は袖にフィルパワーの「700」の刺繍があります。
しかし、どのヌプシ700にも刺繍がついているわけではありません。
では、どのヌプシ700に刺繍がついているのかご紹介しましょう。
製造の年代によっては右腕に刺繡がある
ヌプシ700の袖に700の刺繍があるのは、ヌプシ1996です。
右袖に700の刺繍をあしらっています。
1992年モデルには700の刺繍がありません。
ここ数年は左腕に刺繡がある
2024年近年に出されているヌプシ700は、左腕に刺繍があります。
また、生産国モデルによっても刺繍がある所とない所があるのです。
- 韓国モデル:刺繍なし
- EUモデル:刺繍あり
- アメリカモデル:刺繍あり
このように生産国によっても刺繍の有る無しが違ってきますので、タグを見て判別しましょう。
ヌプシ700のタグで本物を見分けるには
半袖にヌプシ700
— カナタ。 (@__kaaaa__) November 27, 2021
はい、あったかい冬越せる
写真はヌプシonヌプシなバカな図 pic.twitter.com/wsh4TDWMH8
ヌプシ700タグについて本物かどうかを見分ける方法はあるのでしょうか?
そこで、本物と偽物のタグの見分け方について見てみましょう。
文章が機械的や不自然の場合は注意
先述しましたが、輸入品の場合は、日本語に翻訳された文章でタグに表記します。
一方、偽物は翻訳が機械的かつ不自然な文章になっている場合があるので注意してみてみましょう。
洗濯などのメンテナンス文が短すぎないか
正規品についているタグには細かく洗濯方法などのメンテナンス方法が記載されていて文字数も多めです。
偽物の場合は、メンテナンス方法が比較的短い文章になっていることがあるので、不自然でないかどうかを見てみましょう。
ブランドロゴのタグ表面がザラザラしていないか
正規品のタグは、高級感のある生地で手触りが柔らかいのが特徴です。
一方、偽物のタグはザラザラとした粗い手触りで、いかにも安物といった生地が用いられています。
現物が目の前にあって購入を検討する場合は、タグ自体の手触りを確かめてみるとよいでしょう。
ヌプシ700本物のロゴ刺繍位置
ヌプシ700のロゴの位置は、本物と偽物では違うことがあります。
まずは、購入を検討しているヌプシ700が目の前に場合は、ロゴの位置を確認するのが大切です。
それでは、ヌプシ700が本物である場合はどこにロゴがあるのかを見ていきましょう。
左胸にブランドロゴマークが刺繡されている
ヌプシ700には、左胸にブランドロゴの刺繍が入っています。
ブランドロゴは「THE NORTH FACE」という文字とドーム型のマークがセットで刺繍されており、それぞれ文字は分離していてしっかりと刺繍されてるのが特徴です。
バックデザインは右肩にロゴ刺繡がある
バックデザインにロゴがあるものとないものがありますが、ヌプシ700の中にはバックデザインの右肩らへんにもノースフェースのブランドロゴが刺繍されていることがあります。
同じように粗雑な刺繍になっていないか、形はいびつでないかが本物と偽物の見分け方なるので、確認してみましょう。
ヌプシ700本物を買う方法は?
念願のヌプシ 700を手に入れた
— takahiro420 (@takahiro4202) December 26, 2022
オレンジ🍊 pic.twitter.com/XxeG1CfqzC
ヌプシ700の本物を買いたいときは、購入先を気をつける必要があります。
現代では、インターネットを介してショッピングを楽しんだり、実際に実物があるショップや中古ショップなどで購入するなどさまざまな方法で購入することが可能ですよね。
ヌプシの偽物が出回っている中、本物を購入するためにはどうすればよいかをご紹介します。
ネット販売なら素材や品番などもチェック
インターネットで購入する場合は、写真が多く掲示されていて、素材や品番まで載せてある物を購入するのがベストです。
品番や素材については、公式サイトで確認できるので、欲しいヌプシ700があった場合は品番と素材を控えて確認してみましょう。
公式サイトがやはり安心
本物を買うとしたら、なんといっても公式サイトに勝る物はありません。
公式サイトのネットショップで購入すれば、正規品を買うことができます。
安く買おうとしてしまうと、非公式サイトや偽物を売ってるネットショップなどに引っかかってしまうので注意しましょう。
スポーツ用品店サイトも販売がある
ノースフェイスは、スポーツ用品店でも購入することが可能です。
- アルペン
- ゼビオ
- ムラサキスポーツ
- ヒマラヤスポーツ
など、大手スポーツ用品店では取り扱われていることがあります。
もしネットで購入したいと考えるときは、こういった大手のスポーツ用品店のネットショップを見てみましょう。
ヌプシ700には生産国によって違いがある?!
実は、ヌプシ700は生産国によってサイズ感に違いがあります。
その国で生まれ育った人達の身体のサイズに合わせて作られているので、同じサイズでもサイズ感が違うのです。
そこで、生産国によるサイズ間の違いについて見ていきましょう。
アジアっぽいサイズなら韓国
韓国で作られたヌプシは、他国と比較してみると着丈が短めとなっていてコンパクトな作りになっています。
オーバーサイズで着たい方は、いつもの着用している洋服のサイズから1〜2程度のサイズアップがオススメです。
細身の方や、ピッタリ目に着たい方はいつも通りの洋服のサイズがよいでしょう。
アメリカ産はオーバーサイズ
アメリカは大きな人が多いことから、アメリカ産のノースフェイスはオーバーサイズ目に作られています。
着丈・身幅・袖の長さなど、とにかく全部が大きな作りとなっているので、いつも通りのサイズで着たい方は、1サイズダウンがちょうどよいでしょう。
ヨーロッパ産もある
ヨーロッパ産の場合は、アメリカ産よりも少し身幅がコンパクトで、袖丈が長めの作りになっています。
ボディーのボリューム感もちょうどよいため、いつも着ている服のサイズと同じサイズを購入すればジャストサイズで着用することが可能です。
まとめ:ヌプシ700本物はタグやファスナーで見分ける!
ヌプシ700はベトナムに限らず生産国がいくつかあり、本物か偽物かを見分けるのが少し大変なダウンジャケットです。
しかし、タグやファスナー・ブランドロゴさえ見分けられれば簡単に本物・偽物の区別がつけられるはずです。
ファスナーのメーカーは「YKK」、タグは不自然でない翻訳になっていて詳しく内容も多めであること、ブランドロゴは形がいびつでなくそれぞれ文字が分離していてしっかりしていることを見れば本物であることが分かります。
ネットショップで購入する場合は、品番や素材をメモかスクリーンショットで控えて、素材・品番表記のあるところで購入すれば安全です。
観光先の露店や商店で販売している物は特に偽物が多いので注意しましょう。
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