大学事務の仕事が気になる、という方は少なくはないでしょう。
しかし、実際に働いている人からは、辛い・しんどい・辞めたいという意見も。
この記事では、大学事務を辞めてよかったと感じる<7つの理由>をもとに、どのような人がこの職に向いているのか、その特徴などを深掘りしていきます。
仕事を選ぶ際には、自分に合った環境を見極めることが重要です。
大学事務の仕事が気になっている方は是非参考にしてください。
大学事務はしんどい・辞めてよかった理由7つ!
大学事務職は、多様な業務を担当し、学生や教員のサポートをすることで教育の場を支えています。
しかし、つらく厳しい場面も多く、それが理由で職場を去る人も少なくありません。
今回は、大学事務を辞めてよかったと感じる<7つの理由>を解説していきます。
1.残業が多い
大学事務の仕事は、予期せぬ業務が発生しやすく、計画通りに進まないことが多いため、残業が多くなりがちです。
とくに、学期の始まりや終わり、入試シーズンには業務量が増加し、長時間労働が常態化することもあります。
このような環境が負担となり、退職を考える方も多いでしょう。
仕事と私生活のバランスを重視する人は、残業が少ない職場を求めることが多いため、退職をして良かったと感じます。
2.閑散期がつらい
大学事務職には閑散期も存在します。
この時期には、日々の業務が少なくなり、仕事のやりがいを感じにくくなることがあります。
活動的で常に忙しくあることを好む人にとって、この閑散期の静けさはストレスの原因となることがあります。
自身の能力を存分に発揮できる環境を求める人にとって、やりがいを感じにくい
3.仕事が単調
大学事務では、書類の作成やデータ入力といった単調な作業が多くを占めます。
創造性を求める業務が少ないため、新しいアイデアを考えたり、自身のスキルを活かしたりする機会が限られています。
向上心の高い人や日々の業務に変化と刺激を求める人にとっては、仕事が退屈に感じられる場合がある
4.成果が分かりにくい
大学事務の業務は、仕事の成果が見えにくいことがあります。
教育や研究のサポートという間接的な貢献は、その価値が外部からは認識されにくいことがあります。
自分の努力や成果が明確に評価される環境を望んでいる場合、仕事のモチベーションを維持しにくい
5.スキルアップできない
大学事務の職において、多くの方が直面する問題の一つに「スキルアップの機会の欠如」が挙げられます。
大学事務は日々のルーティンワークが中心となることが多く、新しい技術や知識を学び、自己の能力を高める機会が限られていると感じることがあります。
向上心が高く常に新しい知識やスキルを習得したいと考えている方は、大学事務の仕事に物足りなさを感じるかもしれません。
ルーティンワークが多く、キャリアとしての成長やスキル向上のチャンスが少ないと感じる場合がある
6.年功序列
大学事務の職場は、年功序列の文化が根強く残っている場所として知られています。
経験年数が多いほど高い評価を受ける傾向にあり、実力や成果よりも在籍年数が重視されがちです。
若手の職員や、能力に基づいて評価されたいと考える方にとっては、モチベーションを下げる要因にもなります。
また、新しいアイデアや変化を受け入れることが難しい環境となりがちで、楽しく充実した職場環境とは言えないでしょう。
年功序列の文化に馴染めず、能力をしっかり評価してほしいと不満を感じてしまう場合がある
7.通勤が不便
多くの大学は都市の中心部から離れた場所に位置しており、通勤が不便なことがあります。
とくに、公共交通機関のアクセスが限られている地域では、職員は長距離の通勤を余儀なくされることが少なくありません。
通勤に多くの時間を費やすことは、日々の生活の質を低下させる原因となり得ます。
通勤だけでも時間がかかるので、仕事と私生活のバランスや趣味や家族との時間に影響が出る場合がある
大学事務の仕事内容とは?
大学事務職員としての業務は多岐にわたります。
学生への対応 / 教育や研究のサポート / 大学の運営管理 / 財務管理 / 施設の維持管理 など
これらの業務を通じて、大学事務職員は学生の学習環境を整え、教員の研究活動を支援し、大学全体の円滑な運営に貢献しています。
しかし、これらの職務は時に厳しい期限や複雑な課題を伴い、高い責任感と柔軟な対応能力を求められることがあります。
大学事務が向いてない人は?
大学事務の仕事は、学生や教職員のサポートを通じて大学運営に貢献する重要な役割を果たしています。
しかし、この職には向いている人とそうでない人がいます。
今回は、大学事務が向いてない人の特徴について詳しく解説していきます。
忙しくないと不安な人
大学事務の仕事は、時期によって業務量に大きな波があります。
忙しさが自己の価値や達成感に直結している人は、業務の波が大きい大学事務の環境下では、満足できない可能性があります。
「常に忙しくなければ不安」という人
成果を評価してほしい人
大学事務の業務は、直接的な成果が見えにくいことが多く、個人の努力や成果が目立ちにくい場合があります。
目に見える成果や評価を通じてモチベーションを保つ人にとっては、この環境はやりがいを感じにくいかもしれません。
自己の業務成果を明確に評価され、それに基づいた報酬や昇進を望む人
コミュニケーションが苦手な人
大学事務職は、学生、教職員、外部の人々との日々のコミュニケーションが欠かせません。
同じ職場で働く人たちや学生とのコミュニケーションを通じて情報を伝え、受け取ることが重要とされるため、このスキルが苦手な方は、仕事を進める上で障壁を感じることがあります。
人と接することやコミュニケーションを取ることが苦手な人
ルーティンワークが嫌いな人
大学事務の業務には、書類作成やデータ入力といったルーティンワークが多く含まれます。
新しい刺激や変化を求め、創造的な仕事を好む人にとって、これらの繰り返しの作業は物足りなさを感じさせるかもしれません。
常に新しいアイデアを追求するなど、クリエイティブな仕事を望む人
大学事務が楽しい・楽すぎと感じる理由は?
大学事務が不向きだと感じる人もいれば、反対に楽過ぎて天職だと感じる人がいるのも事実です。
ここでは大学事務で働くことが楽しい、楽だと感じる理由について解説をしていきたいと思います。
雇用・給与が安定している
大学事務の最大の魅力の一つは、その雇用の安定性です。
多くの大学では、正職員としての採用を行っており、経済的な不安要素が少ないと言えます。
給与体系も公的機関に準じた形で設定されていることが多く、安定した収入を得られることは大きな利点です。
専門的なスキルが必要ない
大学事務職では、特定の高度な専門スキルを必要としない業務も多く、幅広い経歴を持つ人が活躍できる場です。
もちろん、職務によっては特定のスキルが求められることもありますが、基本的な事務スキルとコミュニケーション能力があれば、問題なく仕事をこなせます。
福利厚生が充実している
多くの大学では、職員の福利厚生に力を入れています。
健康保険や雇用保険はもちろん、退職金制度や住宅支援など、職員を支援する制度が整っていることが一般的です。
また、学内施設の利用が可能であったり、教育関連の割引を受けられることもあります。
学生食堂が利用できる
大学事務職の魅力の一つは、学生食堂を含む大学内の施設が利用できることです。
学生食堂は、安価で多様なメニューを提供しており、職場生活に楽しさをもたらします。
また、食堂は学内のコミュニティの場ともなり得るため、学生や他の職員との交流の機会にも恵まれます。
仕事とプライベートが両立しやすい
多くの大学では、職員に対して柔軟な勤務体系や福利厚生を提供しています。
これにより、仕事とプライベートのバランスを取りやすい環境が整っています。
例えば、フレックスタイム制度の導入や、子育て支援制度などがその例です。
学生が多く活気がある
大学は、若い学生が多く集まる場所です。
そのため、キャンパス内は常にエネルギーと活気に満ち溢れています。
学生の学びや成長をサポートすることは、大学事務職員にとって大きなやりがいとなります。
また、学生のイベントや学園祭など、学生生活の様々な側面に触れる機会があり、これが仕事に対する新鮮な刺激となり得ます。
大学事務が向いている人は?
大学事務の職場は多様な業務を提供し、様々な人材が活躍する場です。
そんな大学事務の職場が向いていると感じるのはどんな人なのでしょうか?
ここでは、大学事務が特に向いている人の特徴をいくつか紹介します。
コミュニケーションが得意な人
大学事務職は、学生、教員、その他のスタッフとの間で日常的にコミュニケーションを取る必要があります。
人との対話を楽しみ、様々な人々と効果的にコミュニケーションが取る能力がある人には非常に向いています。
また、問題解決のためには、様々な立場の人々のニーズを理解し、それに応える柔軟性も求められます。
コミュニケーションを通じて人々と良好な関係を築き、共同で仕事を進めることに喜びを感じる人
出世より安定重視の人
大学事務職は、とくに公立大学において、雇用の安定性が高く評価される職種です。
急激なキャリアアップや高収入を求めるよりも、安定した職場環境で着実に業務を遂行することを重視する人には最適です。
安定した収入と、定期的な昇給や福利厚生を求める人
単調な作業が好きな人
大学事務の日常業務には、データ入力、書類の整理、事務手続きなど、繰り返し行う作業が多く含まれます。
新しいことを学ぶよりも、慣れた作業をコツコツとこなすことに満足感を得る人には、大学事務の仕事は大きなやりがいをもたらします。
単調な作業に集中することで安心感を得ることができる人
ルーティンワークや効率的にタスクを処理することが得意な人
大学職員できつい部署はどこ?
大学内では、部署によって業務の負担が異なります。
- 入試部門や学生支援部門
- 繁忙期に極端な業務量の増加を経験することがあり、職員にとって大きな負担となる場合がある。
- 財務部門や人事部門
- 大学の運営において重要な役割を果たすため、プレッシャーを感じる方が多い
これらの部署では、詳細な規則や手続きに従いつつ、迅速かつ正確な対応が必要とされるため、ストレスが高まりやすいです。
国立大学職員に正社員で採用される方法は?
国立大学職員になるためには、まずは公開されている採用試験に合格する必要があります。
この採用試験は、一般的に「筆記試験」と「面接試験」から構成されています。
法律、経済、社会、数学などの基礎知識が身についているかどうかを評価
人物像やコミュニケーション能力、問題解決能力などを対面で評価
成功のカギは、試験対策をしっかりと行うことと、自身の経験やスキルを効果的にアピールすることにあります。
また、職員として働くためには、公務員としての高い倫理観と責任感を持つことも重要です。
「大学事務 しんどい」を検索する人がよく思う疑問4選
まとめ
大学事務職はさまざまな業務をこなす必要があるため、大変だと感じる人も多い職場です。
けれども、職場環境は一人ひとりの性格や価値観によって大きく感じ方が異なります。
コミュニケーション能力が高い人や、安定を求め、ルーティンワークを好む人にとって、大学事務は働きやすく快適な職場だといえるでしょう。
反対に、忙しさを好み、成果に基づく評価やキャリアアップを望む人にとっては、退屈だ、物足りないと感じられる職場かもしれません。
大切なのは、自分自身の働き方の好みを理解し、それに合った職場を選ぶことです。
もし自身が大学事務職に向いていると感じたら、就職を検討してみるのも良いでしょう。
コメント