日々生活していると「めんどくさい」と感じることもありますよね。
しかし、極度のめんどくさがりも存在します。
「お風呂めんどくさい....」「ご飯作るのめんどくさい....」と、何かにつけて面倒に感じる“極度のめんどくさがり”は実は病気が隠れているかもしれません。
今回は、極度のめんどくさがりは病気なのか、その原因や特徴、めんどくさがりを克服するコツについてご紹介していきます。
極度のめんどくさがりは病気なの?
実は、私もかなりのめんどくさがりであり、毎日「めんどくさい......」と感じながら生きています。
しかし、極度のめんどくさがりには、何かの病気が隠れているかもしれません。
まずは、極度のめんどくさがりに考えられる病気をご紹介していきます。
考えられる病気
極度のめんどくさがりで考えられる病気は4つあります。
回避性愛着障害
- 人間関係において相手との親密な関係を好まない
- 密接なつながりを避けるため、信頼関係に伴う責任も避けようとする
- 人との付き合いが淡泊になり、1人で過ごすことを好む
無気力症候群
- 先天性ではなく、何かのきっかけで無気力になる
- 学業や仕事などに対して無気力であり、遊びなどには活動的
- 燃え尽きや逃避、主体性の乏しさなどが原因になることが比較的多い
うつ病
- 心の病により、憂うつや意欲が低下し、何もしたくなくなる
- 身体的にも不調があらわれるため、精神状態と連動して引きこもりがちになる
内臓疾患
- 内臓の不調により、倦怠感や疲労感を感じる
- だるくて何もできないや無気力になりがちになる
- 甲状腺の病気や自律神経失調症など、さまざまな病気が倦怠感を伴う
このように、精神的な病や身体的な病によって「めんどくさい」と感じてしまう傾向があります。
特に、病気が原因の場合は、先天性とかではなく急に症状があらわれることも考えられます。
以前は、めんどくさがりではなかったのに、最近は何をするにも面倒に感じる場合は、病気が隠れているかもしれません。
病気かどうか診断するには
めんどくさいと感じる原因が、病気かどうかを判断するには専門医の診断が必要です。
近年、インターネットなどでも簡単に診断することができるようになりましたが、正しい診断は専門医に診てもらわないと分かりません。
すでに病院へ行くのがめんどくさいと感じているかもしれませんが、不安があるのなら病院へ行っておいた方が安心です。
また、電話やオンラインなどでの診療も近年では増えています。
「家から出るのがめんどくさい」とか「病院で待つのがめんどくさい」という場合は、電話やオンラインの診療を受けてみると良いかもしれませんよ。
特に、内臓疾患などが隠れている場合は、悪化したりすることで入院や最悪なケースも考えられます。
絶対に自己判断することがないようにしましょう。
極度のめんどくさがりの原因
極度のめんどくさがりの原因は、病気以外にもあります。
病気でない場合は『できるけどやりたくない』場合と『できないからやりたくない』の2つに分けられます。
できるけどやりたくない
- 難なくできることでも、めんどくさいからやりたくない
- 犠牲感や義務感など抑圧されることを嫌う
できないからやりたくない
- 完璧にこなすことができないからやりたくない
- 完璧主義に多く見られる
“できるけどやりたくない”人は、比較的なんでも器用にこなすことができる人が多いです。
そのため、本気で取り組めばできてしまいますが、やるために他のことを我慢したり、しなくてはならないという義務を感じたりすることを嫌がります。
抑圧されることを嫌う傾向があり、抑圧されることでストレスを感じて“めんどくさい”という心理状態になってしまうのです。
できるけどやりたくない人は、めんどくさいと感じながらやる人も多く、そういう人はめんどくさいと感じる自分を認識し、気持ちを切り替える方法を知っています。
もしも、やらないままになってしまう人は、主体性を持ってやる方向に気持ちを切り替えていけるようにしましょう。
また、“できないからやりたくない”人は、比較的完璧主義に多く、物事を白か黒でしか判断できません。
そのため、完璧にできない自分を許すことができないため、準備に時間がかかることや少し難しそうだという場合には挑戦しようとしません。
完璧主義ゆえに、さまざまな準備や段階も完璧にしようとするため、めんどくさいという心理状態に陥ります。
この場合は、自分自身を追い詰めている“完璧主義”から解放される必要があります。
「自分も周りの人間も完璧ではない」ということを自覚するとともに、少しずつでも物事を進められている自分を認めてあげることが大切です。
できるけどやりたくない人も、できないからやりたくない人も、どちらも自分自身のことを見つめ、しっかりと自覚をしていくことで改善されていくでしょう。
極度のめんどくさがりの特徴は?
極度のめんどくさがりの特徴はさまざまありますが、今回は5つご紹介していきます。
「まぁいいか」「明日やろう」が口癖
- 気持ちを割り切ったり、先延ばしにする傾向があります。
- そのため、周りから見ると「自分に甘い」と見えてしまいがちです。
家でゴロゴロするのが好き
- 休みの日などは出掛けるよりも家で過ごすことが多いです。
- 掃除も苦手なため、部屋が散らかっていてもあまり気になりません。
締め切り前に慌てることが多い
- コツコツと進めることが苦手なため、締め切りがギリギリになって慌てます。
- しかし、締め切り間近の集中力はすごく、意外と間に合ってしまいます。
人付き合いが苦手
- 人との関わりがあることで、気をつかうことが面倒に感じます。
- そのため、人との関係は淡泊になりがちです。
予定の当日にドタキャンする
- 拘束されることを嫌がる傾向もあり、急に外に出るのが億劫になります。
- 気をつかって疲れるくらいなら家で休みたいと思い、ドタキャンすることもしばしば.......
このように、めんどくさがりの人は総じて「自分に甘い」や「自己中心的」などと感じられる特徴があります。
気をつかったり、時間を拘束されたりすることも嫌がるため、人付き合いも少なくなりがちです。
めんどくさがりは頭が悪いの?
めんどくさがりは、後回しにしてそのまま忘れてしまうことも少なくありません。
そのため、提出物を出さなかったり、期限が守れなかったりします。
また、不注意によるミスがあったり、新たな知識を取り入れることが面倒なため、知識不足になったりします。
その結果、頭が悪い人だととられてしまうこともあるのです。
ただ、めんどくさがりの人の中でも「自分がめんどくさがり屋だ」とはっきりと自覚している人は、頭が良い傾向があります。
自分がめんどくさがり屋だと知っており、面倒を嫌うため“どうしたら自分を動かすことができるのか”を知っているのです。
その場合は、周りからはめんどくさがりだとは取られることは少ないです。
「頭が悪い」か「頭が良い」かの違いは、自分自身をしっかりと把握できているかによって違いがあるのかもしれません。
極度のめんどくさがりでも仕事はできる?
めんどくさがりでも、自分自身をしっかりと把握できている人は仕事ができる人が多いです。
めんどくさがりは、過密スケジュールを嫌い、楽をしたがる傾向があります。
それゆえに「いかに早く仕事を終わらせるか」や「無駄を省くか」を考える能力に長けているのです。
そのため、仕事を依頼されると、意識せずとも最短ルートで仕事を終わらせます。
また、無駄を省く傾向から、仕事のやり方などを改良する能力にも長けています。
そのため、めんどくさがりが職場にいることで、業務の改善などを図ることもできるのです。
ただし、細かい作業や注意を払うことが苦手なため、不注意によるミスが起きてしまうことも......。
その点を改善していければ尚良いですが、比較的仕事はできる傾向があるでしょう。
極度のめんどくさがりを克服するコツ
極度のめんどくさがりによって、ミスが起きたり、信頼を失ったりする人も少なくないでしょう。
それゆえに「改善していきたい」と考えている人もいると思います。
そんな、極度のめんどくさがりを克服するためにはどうしたらいいのか、克服するコツをご紹介していきます。
ポジティブに考える
極度のめんどくさがりは、比較的ネガティブな人も多いです。
やらなければならないことがあると、準備や作業が必要になるため「疲れる」などと感じてしまいます。
さまざまな物事が“不快”と結びつくため、ネガティブだと言えるでしょう。
この場合は、物事をポジティブに捉えていくと克服することができるかもしれません。
『やらなければならないことをやることで、得られる効果』を考えると、さまざまな物事が“快感”と結びつけることができます。
例えば、掃除をすることで部屋がキレイになり気持ちが良い。
お風呂に入ることでリフレッシュできる、など行動することで得られる効果を考えることで、自分自身を動かすことができるかもしれません。
生活習慣を整える
生活習慣が乱れることで、体や心の不調につながります。
栄養バランスの乱れや睡眠不足、運動不足などにより、自律神経が乱れたり、体調が悪くなったりします。
それにより、心身が病気になり倦怠感や無気力などからめんどくさがりになってしまうこともあるのです。
そうならないためにも、生活習慣を整えることが大切です。
生活習慣を整えることで、心身の不調から解放され、体は軽く心はポジティブになっていきます。
心身の不調がないと、行動力も高くなるため「めんどくさい」という感情を手放すことができるかもしれませんよ。
リラックスする
めんどくさがりになってしまうのには、ストレスが関係している場合もあります。
日々、忙しく生活をしていると時間に追われ、心がいっぱいいっぱいになってしまいます。
また、人間関係のストレスや仕事のストレスなど、さまざまなことから人は日々ストレスを受けているのです。
そのストレスを解消していくためには、意識的にリラックスすることが大切です。
休憩を多く取るや深呼吸をするなど、すぐにできることでも良いでしょう。
また、時間を取って自分の好きなことを思いっきりやるのもストレス解消には良いですね。
意図的にリラックスすることで、心身が回復していき、めんどくさがりを克服することに繋がっていきますよ。
常に動くクセをつける
めんどくさがりゆえに動けないことが多い人は、あえて常に動くクセをつけることを意識すると良いかもしれません。
実は、やる気というのは後からくるものなのをご存じですか?
多くの人が「やる気があるから行動する」と考えますが、実は逆で「行動するからやる気が出る」のです。
仕事や学業、家事なども「始めるまでがめんどくさい」と感じている人もいるでしょう。
しかし、意外と始めてみたら集中してできていた、という経験はありませんか?
これは“作業興奮”と呼ばれる現象で、動くことでやる気が出てきます。
とにかくめんどくさいというときは、あえて何も考えずに手を出してみると意外と行動することができますよ。
交友関係を広げない
人付き合いにめんどくささを感じている人は、交友関係を広げないことで克服できるかもしれません。
世の中には、さまざまな人がいるため、その人に合った対応や話しをしなくてはならないなど、気を遣ったり、気配りが必要だったりしますね。
それにより、ストレスを感じ人付き合いが面倒に感じてしまうこともあります。
その場合は、交友関係を狭くすることで改善がされていくでしょう。
友人や知り合いが多ければ多いほど、気を遣ったり連絡をとったりと面倒なことは増えていきます。
友人や知り合いは多い方が良いわけではありません。
もちろん、多いことで得られることもありますが、自分自身がそれにより疲れてしまっては元も子もありません。
あえて、交友関係を狭めることで、心に余裕が生まれめんどくさがりを克服できるでしょう。
スケジュール管理をする
スケジュール管理をする大切さは、社会人であればよく聞くと思いますが、それによりめんどくさがりを克服できるかもしれません。
たとえば、1日の予定を立てておくことで「今日何をすべきか」がはっきりと分かり、行動しやすくなるのです。
また、めんどくさいと感じる要因の一つに“混乱”があります。
頭の中で「あれもやってこれもやって」「どこから手を付けよう」などと考えていると、頭がパンクしてしまうことがあります。
そういった場合は、スケジュール管理をすると頭の中をスッキリさせることができて効果的です。
あえて、手帳やスマホなどに予定を書き込み、管理していくことで頭のキャパを増やしましょう。
“頭で覚えておくこと・考えていなければいけないこと”を減らすことで、めんどくさがりを克服できるかもしれませんよ。
生きがいを見つける
生きがいを見つけることで、めんどくさがりを克服できます。
近年、人気のある“推し活”もこの生きがいに該当するでしょう。
人は、生きがいがあることで、人生に対する考えが変わります。
「生きがいを守るため」「生きがいをずっと行うため」に、明るく行動的になる傾向が見られます。
めんどくさがりの人には、生きがいとなるものがなく、人生を惰性で生きているような人も少なくありません。
その結果、全てにおいて面倒に感じ、行動できなくなってしまうことも.......。
生きがいを見つけることは、心の不調も改善する効果が見られることから、めんどくさがりの人にも効果は高いと感じられます。
完璧を求めない
めんどくさがりの人の中には、完璧主義の人もいます。
一見異なる性質を持っているように思いますが、完璧主義ゆえに「完璧にできない」と感じることには手を出そうとしません。
そのため、さまざまな準備や作業を面倒だと感じ、行動しなくなってしまうのです。
しかし、完璧を求めることは自分自身を追い詰めることにもなりかねません。
自分の考えや意識を変え、完璧でなくても良い、と思えるようにしていくことで、めんどくさがりを克服できるかもしれません。
また、行動することでやる気が出てきて、思ったよりも良い結果が得られる可能性もあります。
完璧を求め足踏みしてしまうより、少しでもできた自分や行動できた自分を認める方が気持ちも楽になりますよ。
少しずつチャレンジする
めんどくさいと感じることは、少しずつチャレンジしていくとめんどくさがりを克服できるかもしれません。
例えば、資格の勉強をやらなくてはならない場合も、初めから本腰を入れて学ぼうとするよりも、1ページでも2ページでも毎日読む方が続きます。
また、運動不足解消のための運動も、初めから長い時間行うよりも少しずつ時間を伸ばしていく方が、長続きする傾向があるのです。
めんどくさがりの人は、あえて初めの範囲度を下げていく方が動きやすくなるでしょう。
少しずつでもチャレンジしていくことで、やる気が出て一気に終わる可能性もありますし、何より動けた自分に肯定感が上がり、心がポジティブになるのを感じるはずです。
やった事を記録する
やった事を記録することも、めんどくさがりの人には効果的です。
やった事が増えることで、達成感を感じることができ、それによりモチベーションが上がると言われています。
面倒だと感じていたことができた時は、心が満たされているのを感じたことがある人もいるのではないでしょうか?
手帳やスマホなどに、その日できたことを記録していくことで達成感を味わい、心を満たしていくことができます。
やった事は、小さなことでも大きなことでも大丈夫です。
例えば「ご飯を作れた」や「期限内に提出物を出せた」などを記録していったり、1日の終わりに「今日やった事」を順番に書いていったりしても良いですね。
記録していく中で大切なのは、できなかった時を責めないことです。
小さなことでも達成感を味わうことで、めんどくさがりを克服できるかもしれませんよ。
「極度のめんどくさがり 病気」を検索する人がよく思う質問4選
まとめ:極度のめんどくさがりも克服は可能!
今回は、極度のめんどくさがりについてご紹介してきました。
めんどくさがりは、元々の性格などもありますが、病気が隠れている可能性もあるため、不安な場合は病院に行くことをおすすめします。
また、めんどくさがりを克服するコツはさまざまあり、自分が面倒だと感じるところや、自分に合った方法で克服することが可能です。
めんどくさがり故に信頼を失ったりする前に、自身で改善できることは改善していきたいですね。
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